母が膵臓癌を宣告された その夜
これからの食事をどうしようか悩み
癌に効く野菜を泣きながら検索した
あの時の私自身に向けて
書いた記事です。
参考にしたのは
アメリカ国立がん研究所作成の
デザイナーフーズ ピラミッド。
それを基に、癌に効く野菜は次の通りです。
もくじ
Aランク野菜
デザイナーフーズ ピラミッドから
特に効果のある食品群を
A・Bとランク付けして
ご紹介します。
①にんにく(特A)
においの元の硫酸アリルが
病気や老化を招く活性酸素を抑制する
強力な抗酸化作用があります。
にんにくを切ったり、すりおろすことで
アリチアミンに変化し
がん予防効果があるといわれています。
にんにくに含まれるミネラルのセレンは
発ガン原因のひとつと言われている
過酸化脂質を分解する酵素になります。
②キャベツ
イソチオシアネート(強い癌抑制効果)
ペルオキシダーゼ (発がん物質を抑制)
という酵素やビタミンC、ビタミンUが
豊富に含まれています。
これが、癌を抑制する効果があります。
肺がんや膀胱がんの予防に有効で
ビタミンUは胃潰瘍を予防することで
有名な栄養素です。
③大豆
大豆のイソフラボンには
ダイジン、ゲニスチンなどの
植物性女性ホルモンが含まれています。
疫学的研究から大豆製品を
よく食べる人は、乳がんや前立腺がんの
リスクが低いと言われています。
動物実験によっても乳がんや
前立腺 がんの予防作用が確認されました。
ですが・・・
国立がん研究センターによる
「多目的コホート研究」によれば
膵臓がんに関しては、逆に
発症リスクを高める可能性があると
アナウンスがありました。
大豆食品を多量に摂取すると
膵臓がん発症リスクが1.48倍に上昇!
豆類に関しては、欧米の先行研究では
むしろ膵臓がんを予防する効果が
報告されています。
完璧な食事は存在しないので
程よく動物性タンパク質も摂るという
バランスが大事になります。
④甘草(かんぞう)
グリチルリチンの他にリクイチリンや
リクイリチゲニン、イソリクイリチン
イソリクイリチゲニンという
フラボノイド系の物質が
強い抗酸化作用により
活性酸素を取り除きます。
更には
・アレルギー抑制効果
・ストレスの軽減効果
・免疫力向上効果
・ホルモンバランスが整う
【参考資料】
・ヴィクトリア・ザック
ハーブティーバイブル(東京堂出版)
・杉山理 あなたの遺伝子を守る
健康薬甘草の知られざる力
(遊タイム出版)
⑤しょうが
生の生姜には抗酸化作用があります。
にんにくと同様で免疫力を上げる
効果も期待できます。
また、生姜は加熱すると
身体を温める効果がさらに高まり
血流が良くなる➡発汗が促される
つまり代謝が良くなるのです。
代謝が良くなること細胞が活性化し
免疫力が上がっていきます。
⑥セリ科:人参・セロリ・パースニップ
代表的な人参(にんじん)ですが
強い抗酸化作用で肺がんや胃がんを
予防する効果が高いとされています。
にんじんの葉にもカロテン、ビタミン
カリウムなどの栄養素が豊富なので
無農薬の葉つきのにんじんがオススメ!
私は、母の闘病中(膵癌)に
毎日人参ジュースを
無農薬にんじんで作っていました。
癌患者には人参ジュース!と
亡くなられた宗像久男 先生も
仰っていましたね。
Bランク
Aランクほどの評価ではないものの
こちらも効果が認められた食材です。
①玉ねぎ
アメリカ国立ガン研究所によれば
『硫黄化合物』には『硫化アリル』
『ジサルファイド』『ケルセチン』
などの物質が含まれ
それが癌・糖尿病・動脈硬化などに
効果があるといわれています。
ゲルフ大学(カナダ)の研究では
特に【赤玉ねぎ】がオススメとのこと。
抗がん フラボノイドが大量に含まれ
ケルセチン除去効果があり
アントシアニンも豊富だから!
が理由となっています。
②ウコン(ターメリック)
クルクミンには、強力な抗がん作用が
あるとされています。
正常細胞は傷つけず、がん細胞だけを
死滅させるということで
副作用の少ない抗がん剤としての
活用が期待されているほどです。
③緑茶
緑茶といえば「カテキン」ですが
カテキンは強い抗酸化作用と
抗菌作用を持っています。
これにより、癌の細胞膜を硬化させて
癌細胞の増殖を抑える効果があります。
更にカテキンには
肝臓における脂質の酸化を抑制する事が
確認されているのです。
このため血圧や血糖値を下げることが
出来るのもカテキンの効果です。
④アブラナ科
・ブロッコリー
ブロッコリーに含まれている
スルフォラファンは
イオウ化合物の1種で
強力な抗がん作用があります。
・カリフラワー
カリフラウーに含まれるビタミン
Cは加熱によって失われる量が
極力少ないので
ビタミンCの補給には最適な野菜です。
また、グルコシノレ-トという成分が
肝臓の機能向上、解毒作用を強化します。
アブラナ科は他にも
・芽キャベツ
・ケール
・チンゲン菜
・セイヨウワサビ
・ルッコラ
・カブ
・コラードグリーン
・ラディッシュ
・クレソン
・わさび
・マスタード
アブラナ科が癌に効く理由ですが
アブラナ科の持つ
ビタミンA・C・Eは抗酸化作用が強く
これら がん予防に欠かせない栄養が
豊富に含まれてるからです。
ニューヨーク州バッファローの
ロズウェルパーク総合がんセンターで
実施された臨床研究の結果
胃がんのリスク低下に効果があると
発表されています。
胃がん以外にも、例えば
◎乳がん ◎結腸直腸癌 ◎膀胱がん
◎肝臓がん ◎肺がん ◎前立腺がん
◎すい臓がん
上記の癌のリスクを
アブラナ科の野菜を多く摂ることで
大きく減らせるとの研究結果が
世界の多くの大学や研究機関で
発表されています。
⑤なす科:なす・トマト・ピーマン
色素成分のアントシアニンの一種である
「ナスニン」「クロロゲン酸」という
ポリフェノールを含んでいます。
ポリフェノールには活性酸素や
過酸化脂質の生成を抑制する働きがあり
動脈硬化やガンを予防する作用が
あるとのこと。
なすは皮を剥かずに食べるのがベスト。
⑥柑橘類
野菜ではないのですが
柑橘類の色素には
癌の抑制効果があるのです。
”ミカンが色づくと医者が青くなる”
ミカンを食べると健康になるという
言葉を聞いたことありますか?
強い発ガン抑制効果があるのは
色素の一種「β-クリプトキサンチン」
温州ミカンに限っていえば
果肉部分に一個につき1~2㎎ほど
含まれています。
完熟させるほど含量が多くなります。
【注意!】
グレープフルーツやオレンジ、甘夏
伊予柑には含まれていないんです。
もうひとつの発ガン抑制物質があります。
夏ミカン、八朔、カラタチ
ユズ(カボス・すだち)
これらのの果皮に多く含まれる
「オーラプテン」という香りの成分。
もちろん、リラックス効果もあります。
⑦全粒穀物(玄米 含む)
全粒穀物は精製されていない穀物です。
全粒穀物といえば、精製されていない
状態の穀物のことなので
「お米」を例にすると
あなたが日頃食べている白米は
玄米を精製したものなので
玄米は「全粒穀物」になります。
精製されていない全粒穀物というと
他に大麦、ワイルドライス、ライコムギ
ソルガム、ソバ
ブルガー(ひびの入った小麦)
キビ、キノア、オートミール 他
癌に対しては
・結腸直腸癌を発症するリスクが
低下する可能性がある。
・摂取量が多い方は食道がんが45%減少
といった事例もある.。
米国食品医薬品局(FDA)によれば
全粒穀物の摂取が多い者は
少ない者に比べて
がん全体のリスクが
34%低いことがわかった
と報告しています。
そもそも癌細胞はブドウ糖がエサです。
白米(白い食材 うどん など)は
成分構成は砂糖(ブドウ糖)と同じ!
つまり白米や甘いお菓子などは
癌細胞の大好物です。
癌患者がブドウ糖を摂取するなんて
癌細胞を育てているのと同じです。
⑧亜麻仁(あまに)
主な栄養素としては
・α-リノレン酸
・食物繊維
リグナン
の3つです。
亜麻は癌の増殖や転移を引き起こす
細胞活動を阻害する働きと
考えられています。
ノースキャロライナ州にある
ダラム―デューク大学
メディカルセンターの研究者でもある
Demark-Wahnefried博士の見解では
その理由のひとつとして
亜麻仁がオメガ3脂肪酸を豊富に含むため
ともに癌細胞が急速に増殖するうえで
重要な因子である癌細胞相互の結合と
他の体細胞への付着の方法を
変化させるということが考えられる
ということです。
どういう意味かというと
腫瘍(癌)への血液供給を邪魔して
癌細胞の成長を押さえ込むことが出来る
といった意味です。
その一方では
亜麻仁が、がんのリスクを抑える
という報告がある反面
がん予防のために亜麻仁が効く
というには、まだ十分な研究結果は
揃ってないという指摘もあるようです。
まとめ
デザイナーフーズ ピラミッドから
癌に効果がある野菜は以下の通りです。
【特A】
◎にんにく
【Aランク】
○キャベツ
○大豆
○甘草
○しょうが
○セリ科(人参・セロリ など)
【Bランク】
○玉ねぎ
○ウコン
○緑茶
○アブラナ科(ブロッコリー など)
○なす科(なす・トマト・ピーマン)
○柑橘類
○全粒穀物(玄米 含む)
○亜麻仁
癌になる方は例外なく低体温です。
温泉に行くとか
1日に2~3回入浴するなどして
体温を下げないことも大切です。